マイクロスコープが歯を救う
マイクロスコープが歯を救う
こんにちは!
みちのく政宗デンタルクリニック 歯科医師の工藤です。
山形は新年早々大雪でしたね。
日本でお正月の雪は吉兆とされ、とても縁起の良いことのようです。
コロナ禍で大変な世の中ですが、良い一年になるように前を向いていきたいと思います!
さて本題ですが、年末年始は歯の根っこの治療についての本を2冊読んでいました。
近年、歯科治療の機材や材料は急速に進歩していますが、その中でも革新的なものの1つに、
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)による治療があげられます。
マイクロスコープによる治療は当院でも導入しております。
例えば歯の根っこの治療の際にマイクロスコープを用いるとこのように見えます。
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これは当院で治療した実際の画像で肉眼の20倍です。
この写真は歯の根っこにこびり付いた古い材料を取り除いているところです。
肉眼では根っこの中は暗くてよく見えません。
根っこの中の汚れや破折線、古い材料なども鮮明に見ることができます。
治療を成功させるためには、根っこの中をとにかく綺麗にすることが大切です。
マイクロスコープと比べると従来の肉眼での治療では、
電気のついていない暗い部屋を大きな箒で掃除するようなものです。
部屋をきちんと掃除するには、明るい電気のもとで細かい掃除道具も必要ですよね。
そこで必要なのがマイクロスコープと、それに伴う細かい作業用の器具になるのです。
マイクロスコープがよく見える理由として、大きく2つあります。
1つは対物レンズとライトの構造です。
対物レンズと強力な照度の発光体が近接しているため、視軸と光軸がほぼ同一線上になります。
これにより高倍率でも影のない明るい像をみることができます。
もう1つは良質なレンズです。
多くのマイクロスコープはアポクロマートレンズというレンズを用いています。
このレンズは色収差(色ズレやにじみ)を高精度で補正するため、鮮明な視野となります。
日本の歯科医院におけるマイクロスコープの導入率は5〜10%程度と言われておりますが、
今や世界的にみれば歯科治療になくてはならないものになりつつあります。
少しでも救える可能性のある歯を残したい!という思いから、
当院でもマイクロスコープを用いた治療を積極的に行なっています。
全身の健康はお口の中からです!
根っこの治療でお悩みの方、ご質問やご興味のある方はぜひご連絡ください!