喫煙と口の健康
こんにちは!
歯科衛生士の渡辺です。
今回は、喫煙と口腔内の関係についてお話しさせて頂きます。
喫煙は身体に良くないことは、誰でも知っている事だと思います。
しかし、なぜ身体に良くないのでしょう。
タバコの煙の中には約200種類の有害物質が含まれており、
そのうち約70種類の発がん物質が含まれています。
その中で今回は喫煙と口の健康、老化についてまとめていきたいと思います。
喫煙と口腔内の関係
歯周病・・・唾液の分泌を抑えたり、歯垢が付きやすくなり歯周病が進みやすくなります。
治療成功率の低下(インプラント、骨移植など)・・・喫煙者は、非喫煙者に比べて、歯周外科治療後などの創傷治癒能力が劣ることも報告されています。
口腔がん、咽頭がん・・・喫煙者は、非喫煙者に比べると、口腔がん、咽頭がんの発生率が約3倍になると言われています。
日本歯周病学会でも「歯周病と煙草の関係」として喫煙は歯周病のリスクを高めますと明言しています。
喫煙で老化?
こちらは、双子の喫煙者と非喫煙者の40歳になった時の写真です。
出典:BBC NEWS
よく似るといわれている双子ですが、大きく違いますよね。
歯にヤニによる着色があるだけではありません。
左側の人は、しわがあり、歯や歯茎が黒く、顔がくすんで見え、髪の毛が右の人に比べるとつやがなく、老けて見えます。
これは、喫煙による有害物質により、細胞を傷つけ老化を速めているからといわれています。
受動喫煙
「周りが吸っていても自分は喫煙していないから大丈夫?」
「自分にだけ害があるから大丈夫?」
「別の場所で吸うから大丈夫?」
しかし、実は全部間違っているのです。
タバコの煙は、喫煙者が吸っている煙(主流煙)より、
タバコが燃焼するときの煙(副流煙)の方が、
約2~3倍の有害物質が含まれています。
また、喫煙した人が吐く息からは、約30分有害物質が出ているのです。
周りには迷惑をかけていないから大丈夫と思っている方、
これを機に少し見直してみませんか?
全身疾患にも、歯にも悪影響を与えるタバコ、
このブログを読んで禁煙への一歩になればと思います。