歯の種類と本数

こんにちは、歯科医師の井場です。
先日、「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を映画で見損ねたのでテレビで見ました。
鬼滅の刃は漫画はもちろんアニメも大好きなのでストーリーは知っていたものの、実際に見てみると笑いあり涙、感動ありのとても面白い映画でした
。映画の主人公ともいえる炎柱の煉獄杏寿郎が言ったセリフ、「心を燃やせ」はとても胸に刺さりました。
普段の生活で自分はどれだけ心を燃やせているだろうか・・と反省しました。笑
今後のアニメも楽しみです!!深夜帯なのがキツイですが・・
今回は「歯の本数と種類」について説明していきたいと思います。
よく「8020運動」や、「できるだけ歯を残しましょう」と言われることが多いですが、
そもそも歯はお口の中に何本あるのかご存じですか?
大人の歯は上14本、下14本の計28本あります。
親知らずが上下左右しっかり生えている方だと32本です。
一方で子どもの歯(乳歯)は上10本、下10本の20本です。
乳歯は大人の歯に比べて白っぽく、形も小さいのが特徴です。
硬さも大人の歯に比べて柔らかめで、虫歯になりやすいので子どもの歯のうちから虫歯予防を心がけましょう。
では大人の歯について1本ずつ説明していきます。
前歯は切歯(中切歯・側切歯)、犬歯の3種類、
奥歯は手前から小臼歯、大臼歯と2種類あります。
切歯は上下8本ずつあります。見た目に大きく影響する歯であるとともに、食事、発音(特にサ行)で大切になる歯です。
犬歯は上下2本ずつです。鬼滅の刃の話に戻りますが、鬼の歯をよく見てみると牙のような歯があるのがわかります。これが犬歯です。
根っこが一番長く、噛み合わせでとても重要な歯です。
よく「八重歯」という言葉を耳にしますが、これは犬歯が生えてくるスペースがなく、
通常より犬歯が上の歯では上の方、下の歯では下に生えた状態のことをいいます。
小臼歯は犬歯の後ろ側にある2本の歯です。乳歯の奥歯が生えかわった後に生えてくる歯です。
5番目の歯(第二小臼歯)は元々ないこと(先天欠如)も多い歯です。その結果乳歯が残ったままの方もいらっしゃいます。
大臼歯は一番奥歯のことをいいます。
生える時期から第1大臼歯は「6才臼歯」第2大臼歯は「12才臼歯」と呼ばれることもあります。
親知らずがある場合は第3大臼歯まであります。
大臼歯は元々食べ物をすりつぶすための大きな歯なので、食事でとても大切な役割を果たす歯です。
虫歯や歯周病で歯を抜かなければならなくなってしまうと、噛む力がとても弱くなってしまいます。
その結果雪崩のように歯を失ってしまうこともあり、重要な歯と言えます。
いかがでしたでしょうか?
同じ奥歯でも小臼歯、大臼歯、上の歯か下の歯かで形や大きさが違ってきますので、一度鏡でお口の中を覗いてみてください!
お口のことや子供の歯並びなどで気になることがあればお気軽にご相談ください。